Elephant Sanctuaries in Phuket
動物子供向け屋台料理情報

ツリートップス・エレファントリザーブ・プーケット

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象たちがありのままで暮らすサンクチュアリー

ツリートップス・エレファントリザーブ・プーケットは、動物保護の観点に基づいて運営されている象たちのための保護施設だ。驚くかもしれないけど、すべての「サンクチュアリー」が道徳基準にかなっているわけではない。動物を心から愛する観光客が増えてきて、彼らの中には「プーケットのサンクチュアリーはどうなっているのだ?」と疑問を抱く人も多い。そして、既に多くの人たちがエレファントトレッキングの廃止に賛同している・・・では、サンクチュアリーはどうだろうか?倫理的に問題ない施設といえるだろうか?これは決して単純な問題ではない!そして君はいったい何をすべきだと思う?

長い歴史を持つエレファントトレッキングを廃止させようと、この数年、大きなソーシャルムーブメントが起きている。エレファントトレッキングは、ほとんどの観光客が「タイでやってみたい」と考える人気のアクティビティーだ。今でも島内にはトレッキング施設が少々残っているものの、だんだんと消えつつある。代わりに、象たちが人間に水浴びを手伝ってもらってトレッキング同様に儲かる「サンクチュアリー」の人気が高まってきた。

プーケットを観光していると、サンクチュアリーが2種類存在することに気づく人はあまりいない。それはある程度仕方のないことで、なにごとも情報が行き渡るのは遅いし、それが浸透するまでには時間もかかる(動物愛護者の中には知識を広めるための活動をせず、匿名だからといってサイバー上で攻撃的にふるまう人もいる)。


象と水浴びの何がいけないのか?

最初はあまり気にする人はいなかった。ほとんどの観光客たちは、よかれと思って象の水浴びに参加していた。何か動物のためになることをしたくて、象と触れ合い、エサを与え、泥で体をこすってあげる。一見すると、巨大な優しい友達のためにいいことをして、いかにも正しい行いのようにみえるよね。それでは、ツリートップス・エレファントリザーブは何が違うのか?象が喜ぶようにみえる水浴びの代わりに、ツリートップスでは何ができるのか?答えはちょっと複雑だったりする。

象との水浴びにおける2つの問題:

1つめ:君が象と一緒につかる水は、かなり不衛生といえる。ちょっと考えればわかると思うけど、象は泥で濁った水につかりながら糞尿をしているからね。みんなその水をかけあったりしているわけで・・・スタッフがこまめに糞をすくい取ってはいるけどね。象の皮膚は分厚いから、汚れた水でも無問題。でも君にとっていいはずがないよね。

2つめ:象は本来、大声ではしゃいだり騒いだりする人間たちに囲まれるべきではない。実のところ、象は大勢の人間たちに触られて不快かもしれないし、脅威を感じているかもしれない。それが事故につながってしまう可能性だってある。


では、ツリートップスは何が違うのか?

ツリートップス・エレファントリザーブは、プーケット島中部の湖畔という恵まれたロケーションで、かなり広大な敷地を有する。まず、そこから違う。園内では象にエサを与えることもできるけど、人間たちがバナナやキュウリを差し出しても、象はとりあえず食べて、すぐどこかへ行ってしまう。象たちは常に自由で、遊ぶところはいくらでもあって、象たちの好きなパイナップルの葉がいたるところに置いてあって、好きな時にいくらでも食べることができる。象は1日あたり300キログラムものエサを食べるため、実は一日の大半は何か食べて過ごしているのだ!

入園者の数は毎日限られており、許可されるのは半日ごとに小グループのみ。園内では象使いがついて、象と一緒に歩いたり、ガイドが各象のプロフィールやこれまでどのように暮らしてきたかなどを解説するので、それを聞いたりして過ごす。僕たちが行った「象と水浴びする施設」と比べて、解説の印象がいい。誠意さを感じる。ガイドは英語が堪能で、各自が使命感をもって、それぞれの任務に情熱を注いでいるのがわかる。そして、象たちは人間が近くにいてもまったく気にせず、不安になって仲間を探しに行ったりもしない。エサを食べ終えると、みんな自由気ままに、好きなところへ行って時間を過ごす。池で水浴びをする象もいるけど、もちろん人の手など借りない。象たちがどんなふうに水で遊ぶか、どうやって竹や枝を採って食べるか、リアルな習性を間近で観察できるなんて貴重な体験だよね。ここで暮らす象たちはみんな穏やかで、ストレスとは無縁に暮らしている。

さて、2,3時間の観察と学びが終わると、水浴び用とは別の池の上に建てられた茅葺屋根の食堂で、軽食と飲み物がふるまわれる。そして、象たちが気ままに歩きまわったり自分で水浴びをしたりする姿を眺めながら、グリーンカレー、タイ風チャーハン、野菜炒めなどをいただく。夕暮れの中、自由に好きなことをしている象たちを見ていると、こちらまでくつろいで解放された気分になれる。また、この時にグループ全員が再会するので、質問タイムなどももうけられる。


どんな象がいる?

園内では計7頭の象が暮らしている。最も若い象は9歳で、名前はファーサイ。最年長は65歳のナムスックだ。メンバー全員のプロフィールは以下のとおり。

  • ナムペット。45最。南部トラン県で材木の運搬に従事していた。
  • ファーサイ。9歳。観光客向け手品ショーなどの訓練を受けていた。
  • ナムゲーオ。50歳。材木の運搬を担っていた。
  • ブーンソン。44歳。同じく材木の運搬を担っていた。
  • ナムスック。65歳。同じく材木の運搬を担っていた。
  • ランプーン。42歳。トレッキング施設で働いていた。
  • トンティップ。40歳。材木の運搬を担っていた。


ツリートップスを支える人たちは?

ツリートップスでは、チーム全員が一丸となり、来園者の協力を得て、情熱をもってプロジェクトの運営・維持に取り組んでいる。そして舞台裏では、次に挙げる偉大な3人の存在が欠かせない。

  • プロジェクトのCEOであるワロップ氏。観光業界歴35年のキャリア。
  • アジア在住20年以上のルイス・ロジャーソン氏。タイとカンボジアで10年以上、象の保護活動に従事。
  • ラッセル・ウィザース氏。タイとカンボジアで5年間に渡り、象の保護活動に従事。

運営資金はどうなっている?

広大な敷地に7頭の象、そのほか象使いにスタッフ、運送など、その諸経費は高額だ。1頭の象が毎日食べるパイナップルの葉は300キログラム以上。7頭分だと1日あたり2トン以上が必要となる!もちろん毎日休みなしに!!

だから、みんなの来園はとても大きな支援になる。象について知識を深め、象たちは道徳的配慮がなされた環境で暮らすべきだと知るのはとても有意義だ。そして、とにかく来園すること自体がよい行いで、功徳となり、園の象たちの尊い暮らしを守ることに繋がる。


ツリートップス・エレファントリザーブの情報まとめ

ロケーション:ビッグブッダ近く
住所:78/10 ソイシャロン、ムアン、プーケット、83100
営業時間:午前9時30分~午後5時30分まで、日曜日定休
電話番号:095 256 6912
午前プログラム:午前9時30分~午後1時30分まで
午後プログラム:午後1時30分~午後5時30分まで
料金:大人2900バーツ/人
子供(4歳~11歳)1500バーツ/人 *4歳以下は無料
Website: treetopselephantreserve.com
Facebook: facebook.com/treetopselephantreserve/


ツリートップス・エレファントリザーブの地図