ソンクラーン祭りって何?
プーケットにおける2020年のソンクラーン祭りは、4月13日から15日まで(期間は地域により異なる)。ところで、最近よく話題になっているソンクラーン祭りだけど、いったい何のことだと思う?
4月にタイを、またはプーケットを訪れる予定の人は、まずソンクラーンについてよく知っておいたほうがいいよ。ソンクラーンとはタイの旧正月のことで、太陽の軌道が双魚宮(うお座)から白羊宮(おひつじ座)へ移動した時期をお祝いする。ちなみに、タイの暦で今年は2563年にあたる。タイ旧正月の期間、国民の多くは長い休みを取って、家族とソンクラーンを祝うために帰省する。従って国中あちこちで休暇モードに入るが、プーケットにいたっては通常営業なので、ツアーなどいつもどおり利用することができる。ただ、ソンクラーン(水かけ祭り)の日はみんながピックアップトラックの荷台から水をまいてまわるので、交通渋滞は覚悟したほうがいいよ。
ソンクラーンでは何が起こる?
水かけ祭りは4月13日早朝から始まる。お祝いの仕方は人それぞれ。何しろこの日ばかりは無礼講とあって、水のかけかたもバラエティーに富む。まずはみんな、小さな器に入れた水を家族にふりかけてお清めするところから始まる。さらに仏像にも水をかけて、家族の無病息災を祈る。
昼近くになると、水かけの伝統儀式にも変化がみられる。そこら中の人と水をかけあうのだ。1年の中で最も暑い時期に思いっきり水をかぶりあって、誰もがびしょ濡れになって、それはそれは盛り上がる。中にはビールを飲んだりかけたりする人も現れ、やがてソンクラーンは本格的な水かけ合戦に発展していく。
タイ在住者は大きく3つのタイプに分けられる。「ずぶ濡れになって全力で楽しむ派」と、予め買いだめをして祭りの3日間は家にこもる「インドア派」、そして、長期休暇を一切濡れることなく外国で過ごす「スマート派」だ。
場所はどこが一番いい?
ソンクラーン初参戦なら、まずはやさしく水をかけあう早朝の大通りから始めるのがおすすめ。午前10時ごろまでは、プーケットタウンで通りすがりの人たちとなごやかに水かけを楽しむ。午後には場所を移動し、徐々に激しさを増していくパトン、カタ、カロン方面に攻め入る。そして、最終的には島内最大の激戦区バングラ通りで、水やら何やらを存分にぶっかけあい、深夜に燃え尽きる。これで余すことなくプーケットの水かけ祭りを堪能できるよ。
子供に学生に大人に観光客と、誰もが参加できる水かけ祭りの戦略パターンは主に2種類。道路脇で待機し、常にたっぷりの水と武器(水鉄砲)を完備してのぞむ「待ち伏せ型」と、走行中のピックアップトラックの荷台から参戦する「移動型」だ。この時期、商店やスーパーマーケットにはカラフルでありとあらゆる種類の水鉄砲が並ぶ。でも、最強の武器は昔から変わらない。プラスチック製の洗面器に、氷水で満たした特大ポリバケツだ!
この日は渋滞がひどくなるため、警察官が通りに立って交通整理を行うが、当然ながら彼らも水かけの格好のターゲットとなる。これには警察官たちも慣れていて、水をかけられても笑顔でかえしたり、中には水かけにつきあったりもする。
ソンクラーン祭り必勝法
- できればバイクを運転しない。路面は濡れてすべりやすく、みんなひっきりなしに水をかけてくるので、まともに目を開けていられない。前を走る車に衝突しかねない状況だ。そしてとにかく、酔っ払いが多く道路でも騒ぎ出す。君もそのひとりかもしれないけどね!
- 防水カメラの準備を。大切なカメラが水に濡れて台無しになる確率は高いよ。気をつけてね。
- 大渋滞を予測しておくこと。特にパトンビーチエリアは、通り抜けるだけでも数時間かかってしまう。この日にプーケット国際空港へ行く場合は、できるだけ早くホテルを出るか、朝のうちに移動しておくのがベスト。
- ウォータープルーフ以外のものは持ち歩かないほうがいいよ。なんでもびしょ濡れになるからね。
- 高価な衣類は着ていかない。ぶっかけられるのは水だけとは限らない。やんちゃな学生たちに色付きの粉をつけられたら、なかなか落ちないかもしれないよ。
- 日焼けにも気を付けて!ピックアップの荷台から参戦する場合は、帽子とウォータープルーフの日焼け止めが必須。これを忘れると、翌日からひどい日焼けに悩まされるからね!
- とにかく楽しんで!あまり心配しすぎないで、心から楽しむことを忘れずに(もし参戦するならね)。
ソンクラーン祭りの画像