予期せぬ美しさのマイトン島
マイトン島には長く興味深い歴史があるのに、なんとなく地味なイメージがつきまとう。プーケットから高速船で15分ほどの距離なので、実は日帰り旅行にぴったり。島自体は小ぢんまりしているものの、緑濃い山を背景に静かで美しいビーチが広がっている。かつては豪華な大型リゾート施設があったマイトン島だけど、今では小さなホテルが1つとバンガローが少々あるだけのプライベートアイランドだ。日帰りで遊びに行くと、島で唯一のホテルでランチをしたり、飲み物を買ったり、マッサージを受けることができる。
マイトン島ならではのアクティビティーは特にないが、プーケットの喧騒から離れてゆっくり過ごすのにはかなりおすすめだ。海で泳いで、ビーチでくつろいで、少しばかり飲んで食べて、シュノーケルで遊ぶ。そして木陰のビーチチェアに寝そべってのんびり。完璧な南国での休日になること間違いなしだよ。
マイトン島への行き方
僕たちは前日、QBICトラベルのラブアンダマンツアーにオンラインで申し込んだ。ツアー料金にはホテル送迎が含まれていたけど、僕たちは、プーケット東海岸にあるパンワ桟橋(プーケット水族館近く)まで自分たちの車で移動した。パンワ桟橋は、ピピ島へ行く時に利用する大きなラサダ港や、コーラル島、ラチャ島行きの船が出るシャロン桟橋と比べてかなり静か。僕たちは早く着いてしまったので、エアコン完備の待合室でコーヒーと軽い朝食をいただきながら出発時間まで過ごした。この海辺の待合室が思いのほか快適でよかった。スタッフもとても親切で、ツアー参加者にスケジュールなどをわかりやすく説明してくれたよ。
タイ人ガイドは流暢な英語を話し、なにかと熱心に解説をしてくれる。とにかくスタッフチームは最後までとても感じがよかった。
ツアー参加者は20人くらいで、島までは快適な大型高速船に乗って移動。波も穏やかで(ローシーズンはわからないけど)意外と早く到着した。マイトン島の桟橋はとても大きく、写真映えする美しさで、まるでまたモルジブに来たような気分になるほど。ここで、シュノーケルに行く人は乗船したまま沖へ、島に上陸する人は下船となる。僕たちは島に降りて探検してみることにした。
到着
マイトン島に到着すると、まずは全員その自然美に感動し、思わず笑みがこぼれるはず。海は青く透明で、ビーチでは白砂がきらめき、片側には熱帯雨林の丘・・・まさに夢にみた南国の景色だ。ビーチはとても広く、あたたかな海水にひたって端から端まで散歩することもできるよ。
ホテル
ホテルに関しては・・・控えめに言ってもちょっとびっくりする感じなので、宿泊料の高いバンガローを予約する人は事前にその辺りを知っておいたほうがいい。ここはかつて日本の富裕層が遊びに来るリゾートで、70棟もの高級バンガローがあった。今では7~10棟のみが利用可能となっている。
問題は、残りの約60棟が手入れをされないまま放置状態なこと。中には物置や従業員宿舎として利用されている棟もあるけど、荒れたバンガローが海沿いに並ぶ光景は、かなりシュール!例えば島に泊まって夜に散歩する場合など、廃バンガローの脇を通ることになる?想像するとけっこう怖いよね(下のほうの画像をチェックしてみて)。離島でこれだけ大規模で豪華なリゾートを経営しても、長い目でみるとあまり儲からない、ということなのかもしれないね。
メインの建物と、かつて島のシンボルだったプールは今でもきれいだけど、少々古さを感じる。現在のおすすめスポットはウッド調の小さなビーチバー。ビールは120バーツで売っているよ。
ランチタイム
正午になると、ツアー参加者は海辺にある小さなオープンエアーのレストランでランチタイムだ。木陰のテーブルでのんびり食事を楽しむことができる。せっかくの機会だから、他のツアー参加者と話してみるのもおすすめだよ。食事の内容も良いし、とにかく波打ち際の雰囲気が素晴らしい。ビールはホテルでも買うことができるけど、ツアーガイドは持参したほうがずっと安いと言っていたよ(桟橋でも買える!)。
展望台
ホテル裏の丘にある展望台は、歩いてラクラク行けるけど、特別に感動的な景色というわけではないかも。頂上には小さな祠がまつられていて、ホテルが用意したフォトスポットもあるのでセルフィ―を撮るのにぴったりだよ。
結論
驚くことに、マイトン島はなぜか知名度が低い。コーラル島のツアーより高いからなのか?(2900バーツ)。けっこう遠いと思われているせいか?(実際はさほど遠くない)。または、かつての高級すぎるイメージが残っているためか?実際に行ってみた僕たちの感想は、島の自然美には確かに感動するものの、その他は特筆すべきものがない、というのが正直なところだ。
かつて栄えたホテルの写真
マイトン島の地図