ジェームスボンド島inパンガー湾
ジェームスボンド島(カオピンカン)は、プーケットを訪れる人なら必ず「行きたい場所リスト」に入れる観光スポットだと思う。ジェームスボンド島については、多くの肯定的な意見のほか否定的な意見もあったりして、そうした言い分のほとんどがごもっとも!という感じだ。この島は1974年、ロジャームーアやクリストファー・リー(吸血鬼ドラキュラやロードオブザリングのサルマン役で有名)が出演した映画「007 黄金銃を持つ男」をきっかけに一躍有名になった。でも、それ以前の島について知る人は少ない。
はっきり言うと、映画自体はあまりいい出来ではない(アメリカのロッテントマトでは45%のスコア)。ジェームスボンド島は以前、地元でタプー島と呼ばれていた。先のとがった岩が海に刺さってみえることから、タイ語で釘の岩を表す。そして、周辺一帯はカオピンカンと呼ばれ、「互いにもたれかかった岩々」を意味する。
映画が公開されたあと、この田舎の小さな島は急激にブレイクした。まさに同じ現象が「ザ・ビーチ」でも起きている。2000年公開、ディカプリオ主演のピピ島を舞台にした映画だ(ロッテントマトでは19%のスコア)。ほかにも、スカイバーで有名なバンコクのルブアホテルが「ハングオーバー2」で世界の注目を集めた(スコアは33%)。
さて、ここでジェームスボンド島に関して良い点とそうでもない点についてまとめてみたい。訪れるべきかどうかの判断基準になればと思う。
良い点
- 景観は文句なくすばらしい!ジェームスボンド島のあるパンガー湾自体はもちろん、プーケット島発パンガー湾行きのクルーズでも、雄大な石灰岩の絶景を楽しむことができる。
- ジェームスボンド島そのものがとても美しい。自然が生み出す造形美は神秘的で、まさに絶景の撮影スポット。だからハリウッド映画のロケ地にもなった。
- いつだって映画の舞台となった場所を訪れるのはワクワクする。例えそれが古い映画でも。実際には隠れ家もないし、岩の陰にレーダーなんてなくてもだ。
- 通常ジェームスボンド島は、パンガー湾クルーズツアーを通して訪れるのが一般的。そして、ツアーにはだいたい、パンガー湾の不思議な浮島「パンイー島」でのランチが含まれている。
- この地域の特産はスルメ(タイ語:プラームックヘーン)。干物好きにはたまらないはず。
少々残念な点
なんとなく物足りない感が残る・・・かも?
- ジェームスボンド島は典型的な観光名所。世界中の観光名所でみられるように、ここも露店や土産店であふれかえっている。
- ハイシーズンは多くのロングテイルボートもやってきて、常に観光客で混雑する。そしてみんな岩の前で記念撮影。ちょうどピサの斜塔の定番写真「塔を支える私!」みたいな感じだ。
ジェームスボンド島の写真
読者からの写真
ジェームスボンド島の場所
周辺のおすすめスポット