バンタオビーチの楽しみ方
空港とパトンビーチの中間、西海岸にあるバンタオビーチ(バンタオ)には、島内有数の長さを誇る白砂の美しい海岸線が広がっている。そして、バンヤンツリー、デュシタニラグーナ、アンサナリゾート、アウトリガーなど、世界に名だたる高級ホテルが集まる広大な商業施設「ラグーナプーケット」があることでも知られている。
Bangtao Beach Video 2021
プーケットではその昔、錫産業で栄えた歴史があるが、バンタオエリアもそのひとつ。やがて役目を終えた採掘場は、新たな価値を見出されることもなくしばらく放置される。そこに目をつけたのがラグーナプーケットだ。採掘跡地は、エコプロジェクトの名のもと収益性の高い国際クラスの商業施設へと生まれ変わった。開発初期のころからラグーナプーケットはラグジュアリーな高級リゾートが集まることで有名だったが、ロケーション的には少々孤立した印象が強く、周囲のショップやレストランなどは数が限られ値段も高めだった。
しかし、その後のバンタオの変化はめざましく、今や世界各国のレストランが軒を連ね、ショッピングはもちろんビーチクラブまで、マルチに楽しめるエリアになった。プーケットでもトップクラスの充実ぶりだ。近年ではバンタオビーチからラヤンビーチにかけて高級ヴィラやコンドミニアムの建設ラッシュもみられる。ラグーナは島内でも常に“ハイエンド”の役割を担ってきた。例えばパトンとの違いがわかりやすいだろう。ショップ、ヴィラ、車にいたるまで雰囲気が異なる。それでもランチやちょっと飲みに行く程度なら、バンタオビーチだってまだじゅうぶん手ごろに楽しめるから大丈夫。
バンタオビーチでショッピング
バンタオエリアに滞在するのなら、まずは“ボートアヴェニュー”から。バンタオの新しいシンボルとして親しまれ、流行のショップやレストランはもちろん、輸入食品・食材が揃うヴィラマーケットもある(ワインセラーも充実!)。そして、毎週金曜日の夜にはここで“ファンフライデーアヴェニューマーケット”が開催される。賑やかで刺激的、活気あふれるナイトマーケットで、初めての味や未知の食べ物に挑戦することをお忘れなく!
その他、デュシタニリゾートの近くにはショッピングプラザ“カナルヴィレッジ”もあるが、こちらはいつも静かで落ち着いた佇まいといった感じだ。ジムトンプソンアウトレットは一見の価値あり。ラグーナ内5ヶ所のホテルを巡回するシャトルボートがカナルヴィレッジにも寄ってくれるのでアクセスがいい。
バンタオのおすすめグルメ
バンタオでのグルメライフとして、エリア別に3ヶ所を紹介したい。
バンタオでのグルメライフとして、エリア別に3ヶ所を紹介したい。1つ目は「ティンレイヴィレッジ&ボートアヴェニュー」、2つ目が「アウトリガー隣、南側のビーチレストラン」、3つ目が「バンヤンツリーとラヤンビーチをつなぐビーチフロント」だ。
アウトリガー南側のビーチには、実に多くのタイプのシーフードレストランやタイ料理レストランが並んでいる。ビーチへ続く道はわかりづらいが、無事たどりつくとちゃんとした駐車場もある。ここの「グリーンリーフレストラン」はなかなか良かった。格別というほどではないが全体的に良くまとまっていた。シービューでオンザビーチということもあり、やや観光客向けの味つけと雰囲気である。とにかくこの辺りにはたくさんの店が並んでいて、どれも竹製テーブルにカラフルなアンブレラといった風情で、たぶん味も似ているのかもしれない。ぜひ試してほしい。他には、レトロな竹小屋が南国風のレゲエバーも数軒ある。どれも腰掛けが5つくらいのこじんまりしたバーで、有名なレゲエミュージックをがんがんかけている。陽気な雰囲気はたまらないが少しうるさいかもしれない。でもやっぱり楽しい。
バンタオの玄関口にあるのがティンレイプレイスとボートアヴェニューで、いずれもエリアを代表するレベルの優秀なレストランが揃っている。中でもタトンカ、サパークラブ、ブラックキャットは既に10年以上に渡って人気が高い。新世代組も優秀で、特にバンポットキッチン、パームシーサイドレストランなどが注目を集めている。
バンタオに泊まる
ラグーナプーケットに泊まると、エリア内のホテルを無料シャトルで自由に行き来できて、レストラン、プール、スパなどの施設も利用できるので便利、飽きない。ゴルフ場も完備されている。「デュシタニラグーナプーケットリゾート」は今やラグーナ内の大御所ホテルで、タイならではの優美でクラシックな雰囲気にファンも多い。「バンヤンツリープーケットリゾート」は、世界に名高いスパを含め、すべてが極上で長年に渡って評価が高い。どうしてもバンヤンツリーに思い入れが強くなってしまうのには理由がある。過去にさかのぼって1994年のこと、ここがプーケットで僕の初めての職場だったから!
比較的新しいホテルだと、アンサナラグーナプーケット(旧シェラトンプーケット)、アウトリガーラグーナプーケット、モーベンピックリゾートバンタオビーチプーケットなどがあげられる。さらには“ホリデークラブ”や“アパートメントホテル”も続々と増えている。
バンタオビーチクラブ
驚くことにプーケットにビーチクラブが復活した。バンタオを代表するのは4ヶ所で、最も有名なのがプーケットで最初のビーチクラブでもある「キャッチビーチクラブ」。アンサナラグーナの「ザナビーチクラブ」も昼夜問わず人気が高い。北側のラヤンビーチ寄りにある「ドリームビーチクラブ」は、少し辺鄙なところにあるため知名度は低いが、とにかく美しい。バンタオビーチ最南端のブルーサイアムビーチクラブは、とても控えめな佇まいとなっている。
バンタオビーチ周辺
ティンレイプレイスにはたくさんのバーやパブ、土産店、スパ、マッサージショップが集まっている。そして、ローカル市場もあるのでぜひとものぞいてみてほしい。ローカル市場の近くで目に入るのが、きらびやかでカラフルなチャーンタレー寺院。市場のついでにローカルなタイ寺院までちょっと足をのばしてみてはいかがだろうか。
バンタオビーチの地図